心不全

【心不全①】LVEF(Left Ventricular Ejection Fraction:左室駆出率)を知る【まずはここから】

心不全の人が入ってきたや。足がかなり浮腫んでるなぁ・・・
まぁとりあえず利尿薬をいれようかな。

おお、心不全入院か。心機能はどんな感じの患者?

シンキノーですか?いい感じな気がします

・・・左室のEF(Ejection Fraction:駆出率)はどんな感じなのかな?

イーエフ?

心不全を治療する上では、まず心機能が重要になってきます。

心機能としては色々な指標がありますが、その代表的なものの一つにLVEF(左室駆出率)があります。

EFとは心臓が一番拡張した時の心臓の容量と、一番収縮した時の心臓の容量の差(全身にいった血液量)を拡張した時の容量で割った『割合』となります。計測の仕方は心エコーで色々あります。例えばその左室容量の計測法に関しては1次元のMモードを使った場合Quinose法,Pombo法,Gibson法,Teichholz法,2次元断層だとArea length法,3次元断層法だとmodefied Simpson法などあります。

ただ、ここではそんなに詳しくは省いて、イメージできるように簡略化します。

これが正常心機能とします。

一番拡張した時の心臓の容量(100ml)と、一番収縮した時の心臓の容量(40ml)の差(全身にいった血液量=60ml)を拡張した時の容量で割ってみると60÷100×100=60でEFは60%となります。

一方心機能が悪い場合は

なんか収縮が弱そうに感じますね。

一番拡張した時の心臓の容量(100ml)と、一番収縮した時の心臓の容量(90ml)の差(全身にいった血液量=10ml)を拡張した時の容量で割ってみると10÷100×100=10でEFは10%となります。

なんでこのEFが大事かというと心不全の治療をする上でどんな薬を導入すべきかや、心不全管理をする上で大事なので把握しておくしときましょう。

Dr.YUMAの循環器メモ③

心不全治療を考える上でEFを理解しよう。

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